無表情がずっと怖かった。
「なんか美人になった!?」
今日言われた第一声。
今まで、美人になるために、
善人でなきゃとか。
立派なことしなきゃとか
高い目標とか持たなきゃっておもってたのに
本質は対局にあったような気がする。
それらの力みを全部抜く方向で最近生きてます。
だらだら、やりたいことだけ。
Not善人。
好きじゃない人とは無理して付き合いたくないし。
無理だし。そんなの。
もう、身体に痛みが出るようなことはしたくない。
私はずっと仮想善人だった。
声優養成所で、
「口角が変な上がり方をして、固まってしまっている。」
「無表情を怖がるな!」
って言われたときはほんとうにハッとした。
私は本心を隠したくて、
ずっと笑顔が崩せなかったんだって。
無表情でいることがとても怖かった。
不機嫌な顔とかぶすっとした顔をする自分が許せなかった。
自分がやりたくないことも、
笑顔でごまかしてた。ばれないように。相手に見られない様に。
そんなことに気づいたの。
けどね、彼氏も言ってくれてたんだよね。
「何も繕ってない、ぼーっとしているときの顔がいちばん可愛いよ。」
って。
私は、それを目指したかったのに、いつだってできなかった。
何も繕わないということが本当にこわかった。